「愛してる」
の一言よりも・・・
レンズを妻に向けて写真を撮ることのほうが愛情は伝わると思う。
人間の発する言葉には、時として、嘘や偽りがあるものだ。
その点、写真と言うのは実に正直である。
スタイルのいい女性はカッコよく写るし、
ぽっちゃりさんは太って写るし、
年増の女性はやはり年齢が写真にでてくる。
妻にレンズを向け、シャッターを切る。
綺麗に撮ろう、セクシーに撮ってやろう、
写真を撮ろうとした時の気持ちに「嘘」は無い。
綺麗に撮ろう、セクシーに撮ってやろう・・・
そのシャッター押す時のカメラマンの気持ちって、
美里にも十分伝わっているんだよね。
僕らは年の差夫婦
撮り貯めた写真も数万枚にもなった。
言葉で言う「愛してる」よりも
美里をずっと撮り続けて行くことの方が、今の僕には数倍も上なんだな。