朝から太陽は照り付け、
昨日の天気予報でも今日は厳しい暑さの一日の予報。
寝ていた部屋も、カーテン越しに明るくなっていた。
部屋は明るくなっているが、
エアコンで快適な室温になっている。
となりで寝ている妻にそっと手を伸ばす。
はじめはイチャイチャしていたが、
そうこうしているうちに美里のパジャマとパンティーを全部脱がしてしまった。
白い肌が目の前に現れた。
僕のほうもTシャツとパンツを脱ぎ、全裸になった。
「肌の温もりを感じていたい」
明るくなった部屋で二人とも全裸になった。
最初っからヌードありきというか、
恥じらいもなく、簡単に脱ぎすぎる女とかには、
逆にシラケるというか、あまり興味がいかないものである。
が、しかしだ。
夏の開放感がそうさせるのか、
それとも夏というのは、三大欲求のひとつの性欲も旺盛にさせるのか、
明るい部屋で二人とも全裸になったのは、極自然の流れだった。
朝のまどろみの中で、全裸の二人。
コロナ渦の夏休み中、
目が覚めたからと言って、布団から出る必要もないんだ。
「香水をつけて」
と僕はリクエストし、
美里は上半身を起こし、その日の気分で選んだ香水をつけた。
カラダとカラダを重ねる。
エアコンが効いている部屋の為、
お互いの肌の温もりも心地よく感じられる。
そして首元からは優雅ないい香りがしてくる。
ヌードではあるが、まるでエレガントな「香り」を纏っているかのよう。
優雅な香水の香りって人を安らぎと幸せな気分にさせてくれるよね。
夏休みだからと言って、旅行に出かけることだけが幸せなことではないんだ。
高級ブランドの服で着飾ったり、ブランド物のバックを持つことだけが幸せなことではないんだ。
何も身に着けていない妻のヌード姿・・・
しなやかでくびれのある裸体を見ているとホントそう思うね。
出かける訳ではないので、時間は気にしなくてもいい。
そして腹が減れば、冷蔵庫の中から食材を選んで簡単なものを作ればいい。
朝のまどろみの中、
シャネルの香りに包まれながら過ごす「夫婦時間」